セルフコントロール その7

2022年2月3日

集中空間の演出!

何気ない生活の中で、知らず知らずに環境状態に影響されていることがあります。

なぜか落ち着いたり、なぜかイライラしたり。

環境状態が悪いと脳の「帯状回」が過敏に反応し、集中力を低下させてしまいます。

困ったものです。それも知らず知らずの低下です。

では、この身の回りの環境の中で、気をつけることをピックアップし、お話ししていきます。

まず環境の代表が“気温”です。

気温が高く、暑さを感じると感情の動きが暴力的な方向に向かいやすくなるという社会学的な報告もあります。なので、集中力を高めたいときには少し温度を低めに設定するのが理想です。同時に過ごしやすい・作業しやすい服装は、必須です。

他には“香り”は帯状回の緊張を和らげる効果があります。人間は、五感のうちの嗅覚だけは直接脳に届きますので“香り”を利用するのも一つの方法です。そこで、アロマオイル等を利用することでリラックスした状態を演出し、集中状態を高めることが可能になります。香りの研究から集中力を高めるのは柑橘系がよいとされています。そこで、作業中にレモンティーやオレンジジュースを飲んでみるのもよいかもしれません。また、ビタミンCは集中力を途切れさせない効果もあるそうです。

  最後に音ですが、全くの遮断ではなく、刺激の少ない音を流すことをお勧めします。

人工的に作られた人工音でもよいのですが、それよりも風や波の音などの“自然音”の方が耳に余計なストレスかけず、より集中した環境を演出できます。また、ダストや換気扇の音や車の音などの“環境音”を利用するのも同様な効果が得られます。会社によっては、わざと環境音を流しているところもあるそうです。その環境音の代表スペースが、図書館であったり、カフェだったりします。なぜか、人がいて、雑音がするけど落ち着いて作業ができますよねー。今では本屋とカフェの一体化したスペースが当たり前になってきていることが“集中”の証拠になります。

ご家庭でのお子さんの勉強場所は、リビングをお勧めします。子供部屋で閉じこもってするよりも効果は臨めます。

今回は、集中空間の演出として「温度」「服装」「香り」「音」について提案させていただきました。

脳は、知らず知らずに、五感を通して自分の状態に影響を与えています。脳の癖を知っているのと、知らないのでは、大きな差となりかねます。

この“fine lab.”で皆さんと勉強していければと思っています。

では、また!

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